


Rerootsさんのボランティア・ハウスは地元の農家の方が貸してくださっている土地に建っています。
【ReRoots】
Re…revival「再生・復興」
Root…root「根・根付く・根源」
s…Sendaiのs
あわせて「ReRoots」です。
さらに、Re(再び)Roots(根源)で、
このサークルの出発点でもある、「3・11を忘れない」の意味をこめています。
活動理念・結成の経緯・結成〜現在までの活動、ボランティア募集、連絡先などについて、詳しくは、
【Reroots】さんのHP → http://reroots.nomaki.jp/info.html
をご覧ください。
被災地から離れた場所に住んでいると、現地でのボランティア活動に意欲はあっても、
「素人が行っても迷惑なだけではないか」
「土地勘も無いし、行った先でどうしたらよいのか不安」
「短い滞在時間では出来ることは少ないし…」
「子供連れでは邪魔になるだけでは…」
などと、ためらってしまい、なかなかそこから先に進めないままでいることも多いのではないかと思います。 事実、私たちもそうでしたが、こちらでなら、
*小学生でも
*半日だけでも
*思い立って当日行っても(事前連絡が好ましい。 多人数は要連絡)
天候さえ良ければ、直ぐにボランティア活動をすることができます。
但し、@ボランティア保険へ自分の地元の福祉協議会で加入し保険証を持参。
往復路での事故なども保障されます。
A食料・飲料水・宿泊所・軍手・ゴム手袋・長袖長ズボン・長靴は自分で用意。
詳しくはHP内ボランティア募集→http://reroots.nomaki.jp/participate.html参照のこと。


津波で流された木で彫られた動物・虫・鳥たち…
こうした人間以外の命も多く失われたのですね。


ハウスの裏手のテントが受付・待機・休憩場所です。
朝礼で注意事項などを聞いた後、移動手段(車・自転車・徒歩)や年齢体力などに応じて活動場所が割り振られます。 この日は、海に近い荒浜地区での瓦礫拾い掘り出し・やや内陸の二木地区での瓦礫の掘り出し・ボランティアハウス近くのビニールハウス内での堆肥撒きの3ヶ所に分かれました。

二木地区の瓦礫の掘り出し作業<自動車で移動>
耕す際に小さな瓦礫でも混じっていると機械を傷めてしまうので、スコップの深さまで掘り返し、丹念に土をほぐして探し出し取り除きます。 時折音を立てて冷たい突風が吹きぬける中、小学生のお子さんも一生懸命頑張り、とうとうこの日この場所の作業を終えたそうです。 大人の(しかも訳あって半日のみの)私でさえ今、こんな筋肉痛でヘトヘトなのに本当に根性があって偉い!と思います。
建物が残っていても、1階部分は水にさらわれガラスは割れたままで殆ど空の状態。 壁には約1.7mの津波の跡が残っていました。




失われた杜の中に残された日吉神社の拝殿と空の本殿、健気に留守を守る狛犬達

鬱蒼とした杜に囲まれていた頃の日吉神社拝殿(仙台市HPより)
津波に襲われたガソリンスタンド (Oリーダー撮影)


荒浜地区の瓦礫拾い作業<自転車で移動>(I リーダー撮影)
こちらはまだ表層に瓦礫が沢山残っている状態で、先ずそれらを取り除いています。 それらが除かれた場所では、二木地区のようにスコップで掘り出し作業も行われました。 一人一人に配られた袋がいっぱいになり、それを運ぶのが重かったそうです。 スカウト達は実際に自分の目で見た被災地の惨状に強く心を打たれた様子でした。 強風で乾燥した砂が舞い上がり、目も開けていられない状態で作業続行困難となり、半日で打ち切りとなりました。
さて何故、道草リーダーだけ別の場所で働いていたのか…本当に恥ずかしいのですが、実は自転車に乗れず、皆と一緒に現地に向かう事が出来ませんでした。 ボランティアハウスの方に伺うと、自転車班と同じ場所へ向かうとのことで、親切な方のご好意で車に乗せていただいたのですが、着いてみたら何と別の場所…。 まさかの別行動になってしまいました。
ところが自転車班の作業は荒天で午後は中止との連絡が…。 移動手段のない道草は、最後まで二木で作業し、ボランティアハウスからは一人で帰途につく積りでしたが、またもご好意で昼休み中にボランティアハウスまで送っていただけ、無事68団の皆と再会することが出来ました。 千葉県から参加で故郷がこちらとのご親切な方、ご好意に甘えてしまい申し訳ありません。 本当に助かりました。 ありがとうございました! 次回の参加までに何とかして自転車練習しなくてはいけませんね…嗚呼!


皆が自転車で帰ってくる頃には、横殴りの雪が吹き付けて来ました。 テントの中で持参したおむすびをいただき、午後はReRootsさんの活動のことなどを近くの公民館をお借りして勉強しました。
栄倉奈々さん似の大学生の方が、分かりやすくお話してくださいました。 穏やかな口調の中にも変わらぬ復興への熱意が伝わって来ました。 高校生のスカウトは自分と年齢が近いこともあり、そのしっかりとした姿に感動、
「私も自分で行動を起こせる人間にならなければと思いました。」
と自らに言い聞かせるように呟いていました。 素晴らしい生き方のお手本を見せていただきありがとうございました。
ReRootsさんの活動は、テレビなどのメディアにも何度か紹介され、次第に広く知られるようになってきていますが、被災されている方々の要望の方が圧倒的多数でボランティアの数は全く足りず、応じきる事ができていません。 どうか敷居が高いと思わずに、今一歩の勇気を持ってボランティア活動へと踏み出してください。 こちらのようなサークルを運営してくださっている方々のお蔭で、思っているよりもずっと簡単にお手伝いをする事が出来るようになっています。
農地の整備は業者の仕事の範疇として、行政は手を差し伸べていません。 住む所があっても、農家は農地が使えなければ仕事をすることができません。 みなさんのその手を借りたい方々が大勢待っていらっしゃるのです。 農地を保守することは、ひいては私達の生活の基本である食卓を守ることにもなるでしょう。


さてスカウト達、お弁当の時間はまだ笑顔も見えて元気だったけれど…
仙台駅へ向かう帰りのバスの中ではぐったりでした〜お疲れ様

道草は一緒に同じ場所では作業が出来なかったけれど、68団の小学生・高校生の頑張りもきっと負けていなかったと信じています。
「吐きそうになるほど頑張った。」
こんな言葉、本当に頑張った人の口からしか出てこないと思います
