2012年03月28日

宮城移動キャンプA若林区ボランティア

 今回の宮城移動キャンプーボランティアの旅は、春の恒例「一泊お別れ舎営」の代わりに企画されたもので、参加スカウトの年齢を考え、Iリーダーが「小学生でも出来るボランティア」ということで仙台市のボランティアセンターに問い合せ、仙台市若林区のボランティア・ハウス「ReRoots」さんを紹介していただきました。 避難所の中で自発的に生まれ、自主的に結成されていった学生さん中心のボランティア・サークルです。

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Rerootsさんのボランティア・ハウスは地元の農家の方が貸してくださっている土地に建っています。

【ReRoots】
 Re…revival「再生・復興」
 Root…root「根・根付く・根源」
 s…Sendaiのs
 あわせて「ReRoots」です。

 さらに、Re(再び)Roots(根源)で、
 このサークルの出発点でもある、「3・11を忘れない」の意味をこめています。

活動理念・結成の経緯・結成〜現在までの活動、ボランティア募集、連絡先などについて、詳しくは、
【Reroots】さんのHP → http://reroots.nomaki.jp/info.html
をご覧ください。

 被災地から離れた場所に住んでいると、現地でのボランティア活動に意欲はあっても、
「素人が行っても迷惑なだけではないか」
「土地勘も無いし、行った先でどうしたらよいのか不安」
「短い滞在時間では出来ることは少ないし…」
「子供連れでは邪魔になるだけでは…」
などと、ためらってしまい、なかなかそこから先に進めないままでいることも多いのではないかと思います。 事実、私たちもそうでしたが、こちらでなら、

*小学生でも
*半日だけでも
*思い立って当日行っても(事前連絡が好ましい。 多人数は要連絡)

天候さえ良ければ、直ぐにボランティア活動をすることができます。

但し、@ボランティア保険へ自分の地元の福祉協議会で加入し保険証を持参。
    往復路での事故なども保障されます。
   A食料・飲料水・宿泊所・軍手・ゴム手袋・長袖長ズボン・長靴は自分で用意。

詳しくはHP内ボランティア募集→http://reroots.nomaki.jp/participate.html参照のこと。
 
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津波で流された木で彫られた動物・虫・鳥たち… 
こうした人間以外の命も多く失われたのですね。

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ハウスの裏手のテントが受付・待機・休憩場所です。

朝礼で注意事項などを聞いた後、移動手段(車・自転車・徒歩)や年齢体力などに応じて活動場所が割り振られます。 この日は、海に近い荒浜地区での瓦礫拾い掘り出し・やや内陸の二木地区での瓦礫の掘り出し・ボランティアハウス近くのビニールハウス内での堆肥撒きの3ヶ所に分かれました。

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二木地区の瓦礫の掘り出し作業<自動車で移動> 
 
 耕す際に小さな瓦礫でも混じっていると機械を傷めてしまうので、スコップの深さまで掘り返し、丹念に土をほぐして探し出し取り除きます。 時折音を立てて冷たい突風が吹きぬける中、小学生のお子さんも一生懸命頑張り、とうとうこの日この場所の作業を終えたそうです。 大人の(しかも訳あって半日のみの)私でさえ今、こんな筋肉痛でヘトヘトなのに本当に根性があって偉い!と思います。

 建物が残っていても、1階部分は水にさらわれガラスは割れたままで殆ど空の状態。 壁には約1.7mの津波の跡が残っていました。 

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失われた杜の中に残された日吉神社の拝殿と空の本殿、健気に留守を守る狛犬達

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鬱蒼とした杜に囲まれていた頃の日吉神社拝殿(仙台市HPより)

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津波に襲われたガソリンスタンド (Oリーダー撮影)

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荒浜地区の瓦礫拾い作業<自転車で移動>(I リーダー撮影) 

 こちらはまだ表層に瓦礫が沢山残っている状態で、先ずそれらを取り除いています。 それらが除かれた場所では、二木地区のようにスコップで掘り出し作業も行われました。 一人一人に配られた袋がいっぱいになり、それを運ぶのが重かったそうです。 スカウト達は実際に自分の目で見た被災地の惨状に強く心を打たれた様子でした。 強風で乾燥した砂が舞い上がり、目も開けていられない状態で作業続行困難となり、半日で打ち切りとなりました。

 さて何故、道草リーダーだけ別の場所で働いていたのか…本当に恥ずかしいのですが、実は自転車に乗れず、皆と一緒に現地に向かう事が出来ませんでした。 ボランティアハウスの方に伺うと、自転車班と同じ場所へ向かうとのことで、親切な方のご好意で車に乗せていただいたのですが、着いてみたら何と別の場所…。 まさかの別行動になってしまいました。 

 ところが自転車班の作業は荒天で午後は中止との連絡が…。 移動手段のない道草は、最後まで二木で作業し、ボランティアハウスからは一人で帰途につく積りでしたが、またもご好意で昼休み中にボランティアハウスまで送っていただけ、無事68団の皆と再会することが出来ました。 千葉県から参加で故郷がこちらとのご親切な方、ご好意に甘えてしまい申し訳ありません。 本当に助かりました。 ありがとうございました! 次回の参加までに何とかして自転車練習しなくてはいけませんね…嗚呼!

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 皆が自転車で帰ってくる頃には、横殴りの雪が吹き付けて来ました。 テントの中で持参したおむすびをいただき、午後はReRootsさんの活動のことなどを近くの公民館をお借りして勉強しました。
栄倉奈々さん似の大学生の方が、分かりやすくお話してくださいました。 穏やかな口調の中にも変わらぬ復興への熱意が伝わって来ました。 高校生のスカウトは自分と年齢が近いこともあり、そのしっかりとした姿に感動、
 「私も自分で行動を起こせる人間にならなければと思いました。」
と自らに言い聞かせるように呟いていました。 素晴らしい生き方のお手本を見せていただきありがとうございました。

 ReRootsさんの活動は、テレビなどのメディアにも何度か紹介され、次第に広く知られるようになってきていますが、被災されている方々の要望の方が圧倒的多数でボランティアの数は全く足りず、応じきる事ができていません。 どうか敷居が高いと思わずに、今一歩の勇気を持ってボランティア活動へと踏み出してください。 こちらのようなサークルを運営してくださっている方々のお蔭で、思っているよりもずっと簡単にお手伝いをする事が出来るようになっています。 

 農地の整備は業者の仕事の範疇として、行政は手を差し伸べていません。 住む所があっても、農家は農地が使えなければ仕事をすることができません。 みなさんのその手を借りたい方々が大勢待っていらっしゃるのです。 農地を保守することは、ひいては私達の生活の基本である食卓を守ることにもなるでしょう。

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さてスカウト達、お弁当の時間はまだ笑顔も見えて元気だったけれど…
仙台駅へ向かう帰りのバスの中ではぐったりでした〜お疲れ様ぴかぴか(新しい)

 道草は一緒に同じ場所では作業が出来なかったけれど、68団の小学生・高校生の頑張りもきっと負けていなかったと信じています。

 「吐きそうになるほど頑張った。」

こんな言葉、本当に頑張った人の口からしか出てこないと思います手(グー)
posted by 道草 at 19:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宮城移動キャンプ@船岡・柴田

 東日本大震災直後からレンジャースカウトを中心に「今、私たちにできること」を考え、街頭募金、物資支援(文房具など)を行って来ましたが、今度はいよいよ実際に被災地へ出かけてお手伝いができることになり、68団一同張り切って新秋津駅を出発、「青春18切符」を使っての鈍行列車の旅のスタートです!

 新秋津−17分−武蔵浦和−10分−大宮−64分−宇都宮−49分−黒磯
 黒磯−64分−郡山−47分−福島−45分−船岡 
 乗換えを含めて、新秋津−船岡は、6時間8分の長旅でしたが…

 乗換えが多かったせいか、おしゃべりが楽しかったせいか、道草リーダーは思っていたよりもずっと短く感じました。 みんなはどうだったかな?
  
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 宿泊先は、数年前、宮城県のご主人の故郷へ戻られたI リーダーのお宅です。 瓦屋根など大震災で崩れる被害に遭われたものの綺麗に補修され、広くて立派で随所に I リーダーらしい可愛らしい小物や便利グッズが見られる素敵なお住まい家ぴかぴか(新しい) お言葉に甘えて大勢で押しかけてしまいましたわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

 重い荷物を降ろして、お茶とご近所の奥様が私達の為にとわざわざ朝から作って持って来てくださった、アンコとキナコの草もちでホ〜ッと一服。 お気持ちの優しさが伝わってくるようなやわらかで美味しいお餅に感激…本当にありがとうございます。 ごちそうさまでした〜!

 未だ5ヶ月のいたずら盛り?とっても可愛い子猫の「そらちゃん」は、みんなのアイドルになりました。

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 元気を盛り返したところで、駅から見えた大きな観音様が聳える四保山・船岡城址へ登りました。 4月の下旬頃には満開の桜で埋め尽くされる山も、今は時折ヒュルル〜と冷たい北風が吹きすぎ、蔵王から飛んできたのか小雪まで混じって…春未だ遠しです。 頂上からは白石川沿いに続く一目千本桜や広がる市街、雪を抱いた蔵王と連なる山々、あの大津波が押し寄せた太平洋の水平線まで一望できます。 そうそう、途中で買った新鮮お野菜(巨大人参、つまみ菜、かき菜、小松菜、レタスなどなど)も美味しかったね〜
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 そして大河ドラマにもなった山本周五郎作「樅の木は残った」の樅の木が今も船岡城址の中腹に、風雪の冬を越え雄々しく枝を広げ、町の人々を見守るように立っていました。 そこから見下ろす白石川には未だ沢山の白鳥が北国へ帰らず残っていました。 船岡の白鳥神社とこの白鳥は何か関係があるのかな? 後で調べてみますね。
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 お散歩から戻って年長スカウトは夕飯(カレーライスとサラダ)の準備。 年少スカウトは団委員長手作りの手提げバック(布は68団OG「ロバの会」の皆さまをはじめ有志の方々のご寄付です)に皆が持ち寄った色々のストラップを付け、ブラウニーの書いたメッセージカードを袋に入れる作業。 こんな可愛いプレゼントが出来ました。

 あんまりお腹が空いていたので、折角の夕飯の写真も撮らずいただいてしまいごめんなさい。
 Oリーダーが二つのカレールーをブレンドした特製カレーライスも、I リーダー自家製「塩麹」であえた人参とモヤシのサラダも、とっても美味しゅうございました。 ごちそうさま! 

 寝袋を担いできたものの、I リーダーがご親戚からお布団を人数分集めていてくださり、あったかでふわふわのお布団に包まれて、一同幸せな眠りに付きました。 皆様の優しさに大感謝です。 さぁ、明日は5時起床して仙台市若林区にボランティアに出かけます。 よ〜く眠って英気を養いましょう…おやすみなさい眠い(睡眠)

 …と、思ったら、グラグラグラ〜っと結構長く大きな揺れがやってきて、ちょっとドキドキたらーっ(汗) 震度3程だったようで、そらちゃんも全然慌てませんでした。 慣れてるのでしょうね…ふぅ
posted by 道草 at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月11日

植樹祭・緑の募金事業

 毎年4月に東村山駅前で町の皆様にご協力を呼びかけている「緑の募金」からの助成により、小平市の子どもキャンプ場にて開催された、東京都連盟Fブロックの「植樹祭」に参加しました。 組織編制が9地区からFブロックへと範囲が広がり、集まる顔ぶれも多彩になりました。 同じ志を持つ姉妹の集いは、最初の内はちょっと気恥ずかしいものの心強くうれしいものですね。 みんなの心がけがよく、土砂降りの雨もやみ、時折太陽も顔を覗かせてくれました。 けれど…セレモニー上着なしは、元気なガールスカウトの心意気!とはいえ、さすがに寒かったですね〜風邪引かないでね。
たらーっ(汗)
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(セレモニー開始直前の様子)
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 年少スカウトも小さな手で、年長スカウトはしっかりと、リーダーもヨイショっあせあせ(飛び散る汗)と、少しずつスコップで土を入れたり、ひしゃくで水をやったり。 最後は植木屋さん方が、がっしりと間違いなく植栽を完成してくださいました。

gs12-03 014.jpg 私たちが植えたのは北門の中から見て右側の「マテバシイ」です。 冬でも葉が落ちず、アク抜きしなくても食べられる大きなドングリの実がなります。 元々は九州南部原産の木ですが、古くは飢饉(ききん)の時の備えとして近年は街路樹として植えられ本州にも広まりました。 みんなの成長と今日植えた木々の成長、どちらも楽しみですね。 また会いに来ましょうね。

 北門の反対側に植えられたのは「常緑ヤマボウシ」。 みんなが狭山公園で赤い実を食べた日本在来の「ヤマボウシ」は落葉樹ですが、こちらは珍しい常緑種で、ヒマラヤや中国がふるさとです。
南門の左右にも同じようにそれぞれ担当した団が植樹をしました。

 そして今日、3月11日は、私達の国「日本」が、忘れる事のできない未曾有の大災害「東日本大震災」に襲われた日から丁度一年。 スカウツ・オウン(Scouts own service=スカウト自身の祈り)で、心を合わせて「平和なる」「ビリーブ」を歌い、代表スカウトによる「ことば」と共にそれぞれが改めて被災地の方々に思いを寄せ、自分達でできる支援を続けていく事を誓いました。

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お昼には、スカウト弁当の他に、76団の皆さんが用意してくださった心のこもった美味しい豚汁やお汁粉をスカウトもリーダーも何杯もおかわりして、心もお腹もポッカポカになりました。

お腹一杯の後は、他の団のスカウトやリーダーや団委員長と仲良く「交流会」
・「あんがたどこさ」(歌いながら横に跳ね「さ」の所だけ逆に跳ねる。)
・向かい合わせ2重の輪になり歌にあわせて左右に回り、
 止まった所の向かいの人と握手して自己紹介
・「植樹祭に行こうよ!」(「猛獣狩りに行こうよ!」のパロディ)
・人間知恵の輪
・手話で「われらスカウトの仲間」るんるん輪に〜なれ 輪にな〜れ
…う〜ん、あとは、何があったかなぁ?? 
道草リーダー記憶力減退中…覚えている人、間違いを発見した人、教えてくださいね〜!

 そうそう、今日はもう一つ嬉しいことがありました! 
なんと、他の団の方から、
「68団のブログ、楽しみにしてますわーい(嬉しい顔)
と声を掛けていただいたのです。
「自然の中に沢山、出かけていてスゴイですね〜」
とも〜ワ〜イるんるん 

 褒められてさっそく木に登って?しまい、張り切って今日の分を今日のうちにアップしちゃいました。 読んでいてくださるかな〜 本当に嬉しくてブログを書き続ける元気を戴きました。 ありがとうございますハートたち(複数ハート)


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 プログラム・記念品の軍手・花の種(西洋あさがお・ヘブンリーブルー)

 本日の担当団、76団、176団のみなさま、大変お世話になりました。 
お蔭さまで思い出に残る素晴らしい時間を沢山の仲間と共有できましたかわいい
ありがとうございました。 企画・準備から本番まで、大変お疲れ様でしたぴかぴか(新しい) 
posted by 道草 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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