2012年08月09日

'12年団キャンプC 忍野八海めぐり

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 テントを畳んで、荷物を片付け、ブラウニーとジュニアは忍野八海めぐりへ出発です。

先ずは昭福荘キャンプ場の崖下に湧いている忍野八海で一番大きいけれど浅く見える池です。
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「出口池」 昨日と同じ写真ですみません。
【出口池の伝説】 富士山に積もった雪がとけて地中にしみとおり、この世のけがれとはかかわりなく再び地上に湧き出したという「清浄な霊水」です。 富士登山をする行者や道者たちはこの水で身を清めけがれをはらってから入山しました。 この水を汲んで山へ持っていくことにより無事登山することができると、昔からの言い伝えがあり、堅く信じられてきていました。 このようなことから、この池の別名を「精進池」ともいったそうです。

 「あめつちの ひらける時にうこきなき おやまのみつの 出口たうとき」

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 「銚子池」 池の形がお酒を飲むお銚子に似ています。
 キャンプファイヤーでリーダーがスタンツで紹介した忍野の伝説を思い出し、みなで池に沈んでしまった花嫁さんに、生まれ変わって幸せになれますようにと手を合わせました。

 【銚子池の伝説】 むかしむかし、ある家の花嫁が厳しゅくな雰囲気の結婚式の最中におならをしてしまいました。 おならの音はがすごく大きくとてもかくすことができませんでした。 年若い花嫁はあまりの恥ずかしさにいたたまれず、目の前にあった銚子を抱いて逃げ出し、この池に身を投げてしまったそうです。 しばらくして花嫁のはいていたぞうりが池の水面に浮かんできました。 そしてときおり、美し花嫁の姿が生きているように、池の底に映って見えることもあったといわれています。 この悲しい伝説がもととなり、今日では縁結びの池として伝えられています。

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銚子池の下を流れる川の浅瀬に降りて水の中に手を…
「わぁ〜冷た〜い!」

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「お釜池」 小さいけれどすごく深くて固まりつつポーズ
昔はお釜でお湯が沸くように、ふつふつと水泡が上がって水が湧いていたそうです。
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【お釜池の伝説】むかしむかし、この池のほとりにあった家には、年老いた父親との美しい二人の娘が住んでいました。 父親はお百姓さんで、娘たちは料理や裁縫や洗濯など家の仕事をして暮らしていました。 ある日、妹がこの池で洗濯をしていたところ、突然大きなヒキガエルがあらわれて、妹を水の中に引きずり込んでしまいました。 それを知った姉は、泣き叫んで近所の人たちの助けを求め、また畑仕事に出ていた父親を呼んで、何とかして妹を救おうとしましたが、ついに妹は水の中からかえらず、いくら探してもその遺体は浮かんでこなかったということです。 それ以来、父親と姉は命ある限りお釜池のほとりにある家にとどまって、不幸な妹娘のめい福を祈りつづけたということです。


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「鏡池」
【鏡池の伝説】 池の水は濁った水ですが、さかさ富士の姿がはっきり映るので、この名がつけられました。また、この他の水は、すべての事の善悪を見分けるといわれ、集落内でなにかもめ事争い事などが起きて、解決したいという時には、争っている双方が池の水を浴び、身を清めて争いがおさまるように祈願しました。

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「中池」(忍野八海ではない) 忍野八海めぐりのエリア内で一番目立ってきれいで分かりやすく、お土産屋さんの通路を通らないとたどり着けないこの池は、実は人工的に掘った池で、「忍野八海」の内には入らないのだそうです。 道理でいくら「忍野八海」で調べても名前が分からなかった訳です。


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「濁池」? 反対側からの「湧池」? すみません、自信がありません。

DVC00646.JPGDVC00649.JPGDVC00651.JPGDVC00652.JPG 「湧池」
 とても冷たい富士山の雪解け水の湧水「30秒手を付けていられますか?」に挑戦!
 最初は楽勝♪と思いましたが、夏なのにしびれるほど冷たくなってビックリでした。
 キャンプ地の水でもかなり冷たくて長く食器を洗っていると震えが来ましたものね。
  
【湧池の伝説】 むかしむかし、富士山が噴火したとき、人々は焼けつくような熟のため大変苦しみ、のどの渇きや、火事、野火を消すために、水を求めて叫ぶ声が天地の間に響き渡りました。 
 そのとき、天の上から大変美しい声で、
 「わたしを信じなさい。
  永久にわたしを祀るならばみなに水を与えよう」
といわれたそうです。 この声の主は「木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)」と仰る女神さまで、その後まもなく溶岩の聞から水が湧き出し、この池ができたということです。 人々はこの池を「湧池」と呼んで、これを飲料水や水田に用いて今日にいたっています。 また、毎年、木花開耶姫命の祭りを行い、神輿(みこし)をこの他の水で洗い浄めるのが恒例となっています。


 道草リーダーの早足に負けず、小さいスカウトも元気に歩いてくれたので、ほぼ全部の池を回ることが出来ました。(「底抜池」だけは有料の「榛の木林資料館」園内に入らなければならずあきらめました。) 今見直してみたら写真を撮り忘れた池(菖蒲池・濁池もあって残念! 撮ってない池はそれなりに…印象が薄かったわけでして。 総じてちょっと観光地化され過ぎて神秘性を失っているように思えました。 元々素晴らしい価値をもった貴重な自然・文化遺産なのですから、生活のための観光資源としても今のままでは…。 もう一度来たいと思えるような心の故郷、原風景の復活を期待したいです。

 そういえば、忍野八海の写真として有名な富士山をバックにかやぶき屋根と湧水の景色はその私有地になる有料エリアに入らないとみられないのだそうです。 以前はなんだかお金をとるなんでガッチリしてるわ〜と思っていましたが、よく考えてみると、そうでもしないと世俗から守れなかった大切な風景で、むしろ、よくぞ守ってくださったというべきなのかもしれません。 次回は個人的には身銭を切って拝見させていただきたいです。

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 最後にブラウニー舎営でお世話になった池辺ロッジ前で記念撮影です。
 う〜ん、昭福荘キャンプだったのに、初日の大雨のせいかキャンプ場での写真が撮れてなくてすみません!どなたかリーダーでもスカウトでも良い写真をお持ちの方は道草までメールで送信お願いします。
posted by 道草 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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