ごあいさつ
団委員長 石橋 歌子
創始者ベーデン・ポウエル(1857−1941英国)卿の言葉に心ひかれました。
ガールガイド(=ガールスカウト/英国他のいくつかの国ではこう呼ばれています)に
ついて、次のように言われています。
『人は誰でもどこでも、意識しようとしまいと、この世を渡る時歩いた後に道を残す。
他の人達がそれに気づいてその道をたどるかもしれない。 その道はそのような人達を
善い方へ導くか、または迷わせてしまうか分からない。 それは、その人生を送るあなた
次第なのです。』
『ガイドという言葉を使う事に決めたのは、その言葉の持つロマンチックな意味と
冒険的な意味のためであるが、同時に、将来男性を正しく導き子供達を立派に育てる
女性の責任をもいい表したかったからです。』
少女達は、先にできたボーイスカウトの真似をするのではなく、将来男性を導いて
いけるガイド(道案内人)にならなくてはいけない。 正しい道を知り、それを示すこと
のできる人になる。 私には出来ていなかったことです。 少しでもそれに近づける
人間になりたいと思い、ガールスカウト活動を続けて参りました。
前団委員長(玉川千枝子氏)が何かのお話の中で、『今、奉仕が出来ることは幸せな
ことですよ』と仰いました。 自分だけのことではなく誰かの為につくすとき、人は
清らかになり、自分自身の資質を高める事にもなります。 そういう時には、本当に
幸せだと感じられます。又、自分の子が巣立った後もガールスカウト活動に参加できて
いるおかげで、いつまでも子供の愛くるしさを見ていられます。 これは本当に得をして
いる気持ちです。
近年、少子化の影響もあり、スカウトの減少が団活動にも響いてきています。
そういう中でこそ、リーダーや保護者の皆様のご協力が、ガールスカウト運動を活発に
していく原動力となります。 皆様が、それぞれに忙しい生活の中から大切な時間と
力を割いて、団の運営、活動を支えて来て下さり、68団は(平成10年)30周年を迎える
ことが出来ました。
この間に幾人もの少女達が素晴らしいガイド/スカウトを目指して育っていきました。
このことは、手を差し伸べた人、後押しをした人、重い荷物を持った人、心をくだいた人、
涙した人、汗を流した人全ての喜びであります。 そして、その喜びは、知らず知らずの
うちに自分自身をもガイドに近づけてくれるものと思います。
沢山の方々のご苦労と温かいお心を戴き、68団の30周年をお祝いできますことに深く
感謝申し上げます。
posted by 道草 at 20:32| 東京 ☀|
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団委員長ご挨拶
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